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神聖はるさめ王国

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2006年 08月 15日

男たちのTOYAMA

この夏のメインイベント・あひる夏の陣

もともとバギー方面から首を突っ込む事になったこっち方面だが、今回はMシャーシ。
今まではあまり興味も無く、当然使える車も無かったけど、今回は秘密兵器がある。
発売直後に買っていまだに未走行なジェネティックもあるけど、出発直前までどたばたで
手が回らなかったので、今回は見送り。サニオRR一本で。
未知数な要素が多すぎる車だけど、最悪この程度は走るでしょ、という線は見えたし、
まぁ、なんとかなるでしょ、ぐらいにしか考えてないけど。

朝8時過ぎに現地に着くとすでに10人ぐらいの人が店の入り口付近にたむろってる。
とりあえず、他愛も無い雑談とか、電動オフロードプレ世界戦のポスターに突っ込みを入れたり
しつつ、特に並んだりするでもなく、ただ集まってたむろってる。
向かいのコンビニで買ってきた食糧を座り込んで食べてたりする様子は、まさに深夜の
コンビニ前に群れをなす若者と同じだが、こっちはほとんどがけっこういい歳だったりする。

しばらくすると店がオープン。我先と雪崩れ込むでもなく、まったりと店内へ移動。
今回の会場であるホビーボックスは、こっちで言うとちょうどタムタムのような、
かなり大規模な総合ホビーショップ。店内のサーキットは結構小さめで、フルサイズの
ツーリングカーが全開で走るのはかなり厳しそう。スポチュン以下のMシャーシで
ちょうどスリリングに気持ちよく走れるサイズ。今回の速い人で1周8秒台のラップで、
走ってる感覚もちょうどシルバーストンでミニッツを走らせてるのに近かった。

しかし、決して無理矢理な感じは無く、高くはないけど充分なお立ち台、充分かつ贅沢な
ピットエリア、さらにドリンクバーまでついてる充実っぷり。素晴らしすぎる。

とりあえず、奥のほうに陣取って、早速準備を始める。

まず、電池を充電しなきゃならないこと、ステアリングのトリム合わせをしなきゃならないこと、
タイヤを貼らなきゃならないこと、ギヤ比を見直さなきゃならないこと。朝の仕事だけで大変。

タイヤは当日情報でスリックの硬度30前後が良好との事。手持ちのストックは
シミズD98J(通称ラーメン)のソフトとRPの36。見事に合わない。
現地調達しようにも品薄で、とりあえずラーメンソフトにスパイスのミディアムインナーで
行ってみる事にする。

…が、いざ貼ろうとしたものの、モールドインナーを組んだタイヤがホイールにはまらない(血
HPIのホイールのリブが高すぎるせいか、何かコツがあるのか。力ずくではめ込むと
インナーがタイヤからはみ出したりして、しばらく格闘したもののだめっぽいので断念。
一旦捨てようとした付属スポンジインナーで行く事にする。
タイヤ換えるついでにフロントアクスルにガタがありすぎるのをシムで調整したり、
ぜんぜん全開にできるとこないからギヤ比は低めのほうがいい、ということで
35枚のピニオンと76枚のスパーを現地調達して組んだりしてるうちにもう練習終了。

集合写真撮って、ドライバーズミーティングして、いよいよレースの始まり。
さらにファクトリーからの最新当日情報。
「右アッパーデッキにつけるトランポホルダーが片巻きの原因になってるから外したほうがいい」
なんとショッキングな!うちは特に片巻きは感じられなかったけど、挙動が落ち着かない
原因の一部はこれなのかもしれない。時間が無いので、予選一発目はそのままで。

直進性がいまひとつなこと以外は、車の動きもタイヤのグリップも悪くない様子。
動きすぎて怖いのを舵角を絞って調整したら65%ぐらいで落ち着いた。
コースにも車にも慣れてない人間が最大のネックで、インフィールドはてきとうに走っても
なんとかなるけど、ストレートエンドで毎回吹っ飛ぶ。これだけ無茶苦茶な状態で
10秒台前半なら、慣れればこのままでも9秒台は充分出るでしょ、という手応えは得られた。

緩んだねじを増し締めしたり、トランポホルダーを外してグラステープ止めにして挑んだ2発目。
「まっすぐ走ってるように見えてもどこか信用できない」微妙な直進性の悪さはかなり
改善された。犯人はトランポホルダーだったらしい。
人間も若干慣れてきて(でもまだまだ)、目標の9秒台はクリア。
それでも37人中20位でDメイン1番手のポジション。とこや3でもBメイン、
niC大先生がCメイン落ちしてしまう、まったりしてるようでもレベル高いレースだった。
岩さんは同じDメインで直接対決。サーボの調子が悪いようでかなり苦戦していた模様。

決勝を走る頃にはようやく人間が車とコースに慣れてきて本領発揮。
改めてこの車の性能を思い知る。や、無茶苦茶速いって、これ。
スタート直後の混戦をするっと抜け出したら、あとはひたすらクルージング。
後続は頑張れば頑張るほどいろいろと不幸な事が起る、ありがちと言えばありがちな展開で、
気が付けば全車ラップしてそのままトップゴール。短くないらぢこん暦の中でも珍しい
ポールtoウィンだった。こういう展開だと大抵中盤まででコケるんだけどな、いつも。
スタート直後に巻き込まれなかったのが最大の勝因だけど、車側にものすごく余裕があって
抜くときや突っつかれたときに無理する必要が無いのも大きかった。
人間がお粗末でもミスを最低限に押さえられたのは、車の性能に因るところが大きい。

レース終了後のサルラジでもその実力を遺憾なく発揮。
いくらまったりレースとはいえ、あほな絡み方して迷惑掛けるのは最低限に留めたいので、
レース中はかなーり抑え目(あれでも)に走ってたけど、最後に遠慮なしの全開走行。
とにかく安定してて、それ故にどうにでも振り回せるのがもう楽しくてしょうがない。
タイムを出すならもっときびきび動く方向に振るべきなんだろうけど、現状楽しすぎて
もういいじゃんこれで、な状態。気持ちいいスキール音を立てながらスライドで向きを変えて
変幻自在にコーナーを駆け抜けていく爽快感。うっは、らぢこん楽しぇー!(鼻血

ちなみに、本家とこや3の1号機はタイヤがあまり合ってなかったようで、巻き気味の車を
腕でどうにかしてアグレッシブに攻める、元々のアルティマ的な車だった。
うちの2号機はまさに絶好調の時のB4みたいな動きで、みっどさんのTA04SSSを
チキチキ追い回せる状態だった。ランバ・ラルが逆ギレしても無理は無いかもしれない。

勝利の鍵は、たぶんタイヤとボディ&ウイング。特にウイングはアルティマ用のを
ちょん切っただけで、見るからに凶悪で、実際に効果も大きかったと思う。

やー、良く走る後輪駆動車って本っ当に楽しいね(うっとり

しかし、車の性能だけで戦ったようなおいらはともかく、本当にうまい人はやっぱり違うね。
ジェネティックや雷電のようなガチガチに速い車ならまだしも、M03で9秒を切る人もいたり。
このクラスまでハイエンドツーリングみたいになっちゃうのも考え物だけど、
やっぱりよく走る車は単純に気持ちいいし、そんな中で素に近いM03が活躍する
リアル渋谷のエランみたいな展開があるのもまた楽しい訳で。

面白いなあ、Mシャーシって。

盛り上がってほしいとも思うけど、スキモノだけでまったりやってる現状が丁度いいのかな、
という気もするし。そういう意味でもバギーに通じる部分はあるかも。
バギーは全日本とかあるし、今後の展開次第ではまた急速にシビアになっていく
可能性もある(っていうか、そういう片鱗はすでに感じる)けど、Mシャーシは
たぶんそういう事はないと思うし、いいかもしれない。

次回があったらまた行こう。富山まで走る価値は充分あると思う。

男たちのTOYAMA_e0034693_19384961.jpg


by harusame_kingdom | 2006-08-15 19:38 | らぢこん | Comments(0)


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