神聖はるさめ王国

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2006年 07月 03日

ボールデフのキモ

1/12からバギーまで、電動の駆動系の要・ボールデフ。

きちんと組むのはそれなりに難しいけど、セッティング項目としていじることは
(一般的なレベルでは)ほとんどなく、きちんと組んだ状態を維持さえしておけば、
ここで差をつけたり差をつけられたりすることはあんまりない、と思う。

しかし、ここがダメだと走りへの悪影響も甚大で、「最初は良かったのに最近なんか調子悪い」
みたいな時は、とりあえずダンパーとボールデフを組み直してやるだけで直ったりする事が多い。

基本としてハズす事はできないけど、ここであれこれ悩む必要も(基本的には)無いので、
ちゃちゃっとマスターして次のステップに進もう!ということで、注意すべき点を。

まず、説明書通りに組み立てる。言うまでも無いけど基本中の基本中の基本。
その上でポイントになってくるのが「グリスの使い分け」と「脱脂」。

とりあえず、動く部分・擦れる部分にはグリスを、というのは他と同じだけど、
ボールデフに限っては「とにかくスムーズに滑ったほうがいい部分」と「スムーズに、
でも滑らないようにしなきゃいけない部分」がある。これが最重点項目。

そのため、ボールデフの心臓部(デフボール/デフプレート)には専用のグリス
(ボールデフグリス)を使う。これは普通のグリスと違い、スムーズかつ滑らないように
するためのもので、滑らせるためのグリスとは仕事内容が全然違う。
きちんと理解して使い分ける必要がある。
必ず「ボールデフ用」と銘打ってるのを使うこと。個人的には京商の白くて艶のない奴が
いかにも滑らなさそうな気がして好き。定番はアソシのステルスデフルーブ。

ボールデフの要として滑っちゃいけないのはデフボールとデフプレートだけで、
それ以外の可動部はスムーズに滑る必要がある。一番肝心なのはデフを締め付ける
調整ねじのところに入るスラストベアリング周りで、使い込んで異音がするようになった
デフは、デフボールではなくスラストの油っけが飛んでることが経験上多い。
ここの潤滑を切らせないことがボールデフのメンテの目安になると思う。
作動させるとキリキリと金属音がするようになったらもう手遅れ。
小さいのに大きな荷重を受ける部分でもあるので、モリブデン系のグリスがお勧め。
「スラスト用」と銘打ってるのならたぶん大丈夫だと思う。定番はアソシのブラックグリス。

しかし、デフボールやデフリングもデフジョイントも、新品の状態ではさび止め用に
油が付いている。これが残ったままだと、せっかく滑らないデフグリスを使ってても、
滑る油が混じった状態になって滑りやすくなってしまう。
組む前に、デフを構成する金属部品(ベアリングは除く)を全部脱脂する。
クリーナースプレーを使って、ちょっとしつこいぐらいに。
その上で、適切なグリスをたっぷり目に塗ってていねいに組み立てる。

締め込み具合は、固定した状態から手で強い力を加えても簡単には滑らない範囲
(ムキになって目一杯力をかけて滑るのは、まぁ、仕方ない)で、できるだけ緩く。
ギヤデフのように、勢い良く作動させるとカラカラと回り続けるほど軽くはなく、
でも絹のようにしっとりと滑らかに、というのが理想。ごりごり言ったりどこか引っかかるような
感じがするのは、どこか失敗してるのでまたバラして納得の行くまで組み直す。

組んだ直後の新品のボールデフはボールとプレートのアタリが出てないので、
ベストと思える締め込み加減よりももう一声締めこんだ状態で組んで、
実際に軽く走らせてみたり、片方のタイヤを手で押さえた状態で空回ししたりして
「慣らし」をする必要がある。うまくアタリが出たら、再度滑らないギリギリに調整し直して
やっと完成。この状態をよく覚えておいて、おかしくなったらメンテすること。

さらにスムーズにするために、デフプレートの研磨(1000~2000番ぐらいのペーパーで磨く)
をするのも効果的だけど、そこまでしなくても実用上充分なスムーズさは得られるし、
「研磨めんどくさいなあ」とか思ってメンテが億劫になるぐらいなら、いっそ研磨しないで
もっとこまめにメンテするほうが効果的だと思う。

逆に、脱脂と適切なグリスアップは億劫でも絶対に外せないポイント、とも言える。

…思ったよりも長くなってしまったので、最後に要点だけ箇条書きに。

 ・説明書通りに、確実に、丁寧に。
 ・金属パーツは組む前に必ず脱脂。
 ・グリスの使い分けを的確に。
 ・調整は、滑らないギリギリまで緩く、が基本。
 ・組み終わったら、調整→慣らし→調整。
 ・「調子悪いかな?」と感じる前に、こまめにメンテ。

タングステンやセラミックの玉は…最初は考えなくてもいいかもしれない。
高価なものだし、それよりも安いノーマル玉をこまめに換える方がたぶん実用的。
興味が出てきたら試してみるのもいいかも。高いだけの価値はあるし。
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by harusame_kingdom | 2006-07-03 00:28 | らぢこん | Comments(0)


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